あなたに伝えたいナマコの世界
こんにちは、いのこ君(@nagisahiroi)です。 ここでは、飼育しているマナマコの写真やイラストを使いながら、足・口・お尻の位置、動かないと思われているナマコの動く様子をとらえた動画や生態、棘皮動物ナマコについて僕なりにまとめたオリジナル『ナマコ図鑑』を作っていきます。※新しい写真や情報が手に入りましたら、更新をして追記していきます。

知りたいことや調べて欲しいこと、間違っている情報がありましたらコメントや問い合わせで遠慮なく連絡をいただけるとうれしいです。

ここで分かること
1.ナマコの体のつくり
__(ナマコの構造・各部の名称)
2.ナマコの豆知識
3.ナマコ図鑑(各種ナマコの生態など)

ナマコの体のつくり

目はどこにあるの?

ナマコに目はありません。

でも、目の変わりに皮膚の神経を使って光や影などの明暗を感じることができます。

足はどこにあるの?

足は管足(かんそく)と呼ばれ、腹側にあります。

詳しくは『他の器官は何があるの?』にあるイラストを見てね♪

口はどこにあるの?
動画でも見てみよう♪

大きな触手が出ている所の真ん中が口になります。

 

ナマコの口や触手の場所・位置

黄色〇の場所です。

それに、口の動きが面白いんです。

 



触手の先が花のつぼみが咲いた時のように、わっと開いたときの何とも言えないうつくしさ。触手がおりなす造形美ですね♪

お尻(肛門)はどこにあるの?

お尻は口の反対側にあります。

 

ナマコ「お尻の穴」位置・場所

黄色〇の中にある穴がそうです。

他に器官は何があるの?

他に『生殖巣』『消化管』『疣足』などがあります。
それぞれの位置はイラストを見て確認ができます。

ナマコの器官イラスト

ナマコ豆知識

ナマコの名前の由来は!?

昔は芋虫の形をしている生きものを『コ』と呼んでいたみたいです。

そして、ナマコは生で食べられていたので、生(ナマ)で食べる芋虫形の生きもの(コ)なので、ナマコと呼ばれるようになりました。

ちなみに漢字で書くと『生古』

それに、ナマコの腸の塩辛を『このわた』と呼ぶのも、コの腸(はらわた)からきています。

何を食べるの!?
食事方法は?

ナマコは主に海中にある有機物やバクテリアを食べています。

食事方法は2通りあって、

ナマコの食事方法
好流性懸濁物(けんだくぶつ)食者
水の流れの中に大きな触手を広げながら伸ばして、流れにのってきた有機物の粒子をつかまえて食べる方法。
__
堆積物(たいせきぶつ)食者
水底にある砂や泥を触手で口に運んで、そこについている有機物やバクテリアなどを濾しとって食べる方法。

僕たちが想像しやすい、海底を歩いているナマコの仲間は、後者の食事方法である堆積物食者をしている子が多いです。

ちなみに、砂を飲み込める量は体重の大体1/3ほど。

小さいナマコだと、体重と同じ量が入っていた報告があるみたいなので、結構な大食いですね。

うみのお掃除屋さん。うんちはきれいな砂になる!?
動画で見てみよう♪

水底をのそのそと動きながら、触手に付着した砂や泥を食べて、砂に付いていたエサ(有機物やバクテリア)を濾しとって食べているナマコの仲間は、お尻からきれいになった砂のうんちをブリっとだします。

なので、ナマコは海底にある砂をきれいにしてうみの環境を守ってくれているとても大切な存在なんです。

そんなうんちを出している様子を撮影しました。

最後(0:16~)力を込めて踏ん張ったせいか、いきおい良くうんちが飛び出す所がクセになって何回も見なおしてしまうかも(〃艸〃)ムフッ

 

うんちをしているだけで、こんなにもワクワクさせてくれるなんて、やっぱりナマコさんはすごいなー

こんな生きもの他にいない!!

ちなみに、食べた砂を糞として出すまでの時間はナマコの種類によって違いがあって、映像あるマナマコは20時間、奄美大島以南に生息するシカクナマコは8時間かかるとのこと。

ウンチを出すとき歯にあたる!?

ナマコの歯はどこに生えていると思いますか?

タイトルにヒントが隠されていたのですが、なんと、お尻の穴!!

 

ナマコ「お尻の穴」位置・場所

肛歯(こうし)と呼ばれる5本の歯が生えています。

この歯はすべてのナマコが持っているわけではなく、何のためにあるのかも不明。あぁ、理由が気になります!

呼吸はお尻と足と!?

人間が呼吸をするときは肺呼吸と皮膚呼吸をしますが、ナマコはなんと3か所から呼吸を行うんです。

それだけでもおどろきなのに、その行う場所がもっとおどろき!!

ナマコの呼吸方法
お尻の穴から呼吸樹を使って!?
呼吸樹(こきゅうじゅ)とは、お尻の穴から2本伸びていて、体腔(たいこう)の中に浮かんでいる管のこと。
体腔とは、体壁(たいへき)と内臓の間のすき間のこと。
体壁を使って!?
人間でいう皮膚呼吸のようなものかな。
足を使って!?
たくさん生えている管足(ナマコの足)の壁を通して酸素を取り込む。

お尻の穴や足から呼吸するって…やっぱり、ナマコは不思議ちゃんですね(笑)

ちなみに、呼吸樹を持たないナマコもいて、その子たちは2・3の方法を使っています。

呼吸樹を持つ子たちは、3つとも使っています。

呼吸樹で全体の半分ほどの酸素を取り込み、残りの半分を体壁や管足から取り込んでいるみたいです。

触ると白いネバネバの糸を出す!?

ナマコをさわさわにぎにぎ触っていると、ビュビュ~っと勢いよく肛門から
白いネバネバの糸を吐き出すことがあり、これをキュビエ器官と言います。

キュビエ器官のキュビエの由来は、ジョルジュ・キュヴィエさんが初めて記載したので、その名前にちなんで呼ぶようになりました。

このキュビエ器官は、熱帯域に住む楯手類(じゅんしゅるい)の仲間の一部が持っているのですが、熱帯域に住むナマコにキュビエ器官を持つ子が多い理由は、『熱帯の方が生きものの種類が多い=捕食者が多い』ため。

さらに、水温によって変動はありますが、吐き出してから2か月ほど経つと元通りになります。

なんの為に使うの?
他の動物に攻撃されたときに、ネバネバの糸でからめて撃退する為に使うと言われています。
ちなみに、僕の大好きなマナマコはこの器官を持っていないです。
このキュビエ器官は手につくとかなり厄介!!ネバネバして全然取れないんです。
手についたらどうしたらいいの?
水道の真水で洗うと粘り気がなくなってとれます。

天敵には誰がいるの!?

タラ、サメ、カニ、ヤドカリ、ヒトデ、ウズラガイなどが襲って食べた報告があります。

サメはフクロナマコの仲間を襲うのですが、どのサメが食べに来るんだろう?手持ちの図鑑やネットを見ても情報がないので、どなたかご教示いただけましたらさいわいです。

ナマコを住み家にする!?

体内や体表を住み家にする者たちがいます。

ナマコは穏やかな性格の持ち主なので、いろんな生きものに人気があるみたい。

ナマコを住み家にする者たち
‹カクレウオ科の仲間›体内
お尻の穴から体内に入り込む、細長い魚。体長 ~8cmほど。ナマコに害を与えるかは不明。
‹ウロコムシ科の仲間›体表
ナマコウロコムシは色彩変化が多く、住み家にするナマコと同色が多い。腹側についていることが多いので、ナマコをひっくり返して探すと見つけやすいかな。他にはカクレウロコムシなどがいる。
‹ハナゴウナ科の仲間›体内・体表
ハナゴウナ科は巻貝の1種。クロナマコヤドリニナはクロナマコ・ニセクロナマコに寄生する。シカクナマココノワタヤドリニナはシカクナマコにのみ寄生を確認。近縁のセトモノガイの仲間も寄生する。これらの寄生貝はナマコの体液を吸うなど、害を与えることが知られています。
‹甲殻類の仲間›体内・体表
ナマコマルガザミ(ワタリガニ科)はジャノメナマコなどに寄生する。海藻やデトリタス以外にも宿主のナマコをついばんで食べるなど雑食性のカニ。シロナマコマメガニはシロナマコの腸の中に寄生する。ウミウシカクレエビはジャノメナマコなどの体表を探すといます。ウミウシカクレだけど、ナマコの方が住み心地が良いのかな。僕はナマコについてる方が出会う確率が多いかな。

他にもまだまだ居そうですね。

セトモノガイの仲間はウニにも寄生しまして、

 

ウニの寄生貝
黄色丸がそのセトモノガイの仲間です。
(写真はキンイロセトモノガイと思われる。)

 

ウニの寄生貝
拡大するとこんな感じで、このムラサキウニは10匹以上も寄生されていました。かわいそう…

世界最大と最少はどの子なの!?

世界最大の大きさ
クレナイオオイカリナマコ
体長_→4.5m
直径_→10cm
生息地→奄美大島の水深7~15mの砂礫底からのみ知られる。

世界最大種が日本の奄美大島(鹿児島県)で見つかったことがうれしい。日本の生きもののすごいね♪

ちなみに、世界一重いナマコはアデヤカバイカナマコで体重が5kgもあったんだとか。(大きさは1m)

世界最小の大きさ
Parvotrochus belyaevi
体長_→1,5mm
直径_→0.8mm
生息地→どこかの深海
これは小さい!!どんな姿をしているのでしょうか?気になりますね。

冬眠じゃなくて夏にねむる!?

クマは冬の時期にねむる冬眠(とうみん)をしますが、なんとマナマコはその逆で夏にねむります。

それを夏に眠(ねむ)ると書いて夏眠(かみん)と言い、18℃を目安にマナマコは夏眠をする準備を始めると言われています。

そのマナマコの生活環は、『活動期・夏眠期・夏眠期・回復期』の4つにわけられるとのこと。

マナマコの活動量と水温の関係
活動盛期:8~10℃以下
夏眠前期:17.5℃~19℃
夏眠期_:24.5℃
回復期_:夏~秋期の水温下降がキッカケ
活動期_:水温が19℃~20℃前後に下降
そして、低水温では日中でも夜間でも変わらず活動しているのですが、高水温になるにつれて段々と日中の活動が少なくなり、夜間の活動、つまり夜行性になるみたいです。
いのこ家海水水槽のマナマコたちの活動はこんな感じです。
愛すべきマナマコたちの動き
1月~9月頃
~15℃前後_:1日中変わらず元気
18℃前後__:日中の動きが少なくなったような
20℃~24℃:日中はほぼ動かず、夜間はちょくちょく動く
25℃~27℃:日中は全く動かず。夜間も動きが少なくなったような。
※水槽用ライトは9:00~14:00点灯
9月以降~1月
27℃~20℃:日中は全く動かず。夜間も動きはほぼなし。
18℃~16℃:日中は全く動かず。夜間は若干動くよう。
15℃~13℃:日中も覚醒し始めました。夜間の方が動きが多い。
※水槽用ライトは8:30~12:00点灯

夏眠明けはお腹が空く!?

長い夏眠生活を終えて目が覚めたばかりだと、さすがにお腹がぺっこぺこで
栄養不足(えいようぶそく)なのか、なんだか触手色が悪い。

ナマコの口や触手の場所・位置夏眠前の触手
あざやかな赤色
夏眠(かみん)後のナマコの触手色夏眠後の寝起きの触手
ほんのりピンク色

完全に色が抜けていて心配です。

 

マナマコ

夏眠前と比べると体色は変わらず、背中にある疣足(いぼあし)も良い感じにとっきんとっきんしているので、見た目は元気そうなんですけどね。

それに、ウンチもあったのでご飯は食べ始めたみたい。

飼育を始めてから定期的に週2~3回、新鮮な天然海水を水槽の1/3ほど
交換するのは続けているので、これからも自然の恵みをたくさん取って触手色が元通りになってほしいなー

ナマコ図鑑

アカミシキリ

奄美大島以南に生息する温かい海域が好みで名前が覚えにくくてややこしいクロナマコ科の仲間。

特徴は赤い肌!?暗がりがお好き!?顔とうんちで気づいたこと!?アカミシキリの生態『分類、学名、大きさ、生息地・生息域・分布域、豆知識』などの情報について書いてみました。

 

【参考文献】
ナマコガイドブック
(本川達夫、今岡亨、楚山いさむ)
ヒトデ学
(本川達夫)

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